長い夜

今日も長い夜


ふと思った
ここに自分の場所はあるのか


深く沈む夜にひとり目を閉じ
静けさの中に
トクトク と一つの拍動を感じる


答えは もう 分かっていた
昔から 慣れていた
すでに知っている

 

分かっていた はずだった

慣れている と思っていた
知っている はずだった

 

なのに...なのに

自己破壊

嫌なことがあったり、自分に不都合なことを知ったりしたとき、自分自身が変われば良い、そして自分が周りを次第に変えていけば良いという気でいた。しかし、自分がどんなに変わろうと思っても、変われないものがあった。

それがだんだん積み重なっていって、自分の容量を越えて、腹の中の奥の方から沸々と煮えたぎる何か(「何」とは表現し難いもの)が生まれ、とうとう耐えきれなくなってしまった。

そのとき、この事実を知ってしまったことに対する行き場のない怒りとどうしようもない自己の管轄にない不変の事実に、感情を支配された僕は、誰に対しても説明ができなかった。

メイズランナー

急な懺悔に 取り乱す
少しずつ 積み重なったものが
少しずつ 積み重なったものに
押し潰されたり
跳ね除けられたり


だからこそ
今のうちに 言っておかなければ


きっとここからは 僕らは抜け出せない
と 今日 悟ったことを

 

でも あなただけなら きっと

出口に 辿り着けるでしょう

今ここで 僕を 置いていったなら

 

宗教を語る

怒りは絶望よりマシ

絶望はどんな他の感情よりも
深く 暗いものだから


だから
やがて壊れてダメになる
という 悲壮な感情は
普段から人は考えることを
自然と拒んでいる


しかし
絶望を怒りに変えることは
そう難しくないように思う


怒りは エネルギーを伴う

エネルギーを使い切ると人は
怒ることを止める
疲れるし 馬鹿らしく感じる人も
いるだろう


一方で
絶望はエネルギーを伴わない
一度はまってしまうと
その穴からは 中々抜け出せない


いわば
負の感情は連鎖する


ならいっそ
その絶望を怒りに
変えてみませんか?

save it

おもむろにノートを買った

 


 名前を 声を 記憶を

忘れないように

 


僕は ノートを開く

 


見えていた 景色や表情

抱いていた 自身の想い

確かめ合った 確かな愛

 


僕は そのひとつひとつを

濡れた指で書いた

歩き方の説明書

足並み揃えて進みましょう

みたいな文句があるけど
それって凄く難しいと感じる


先に自分が引っ張っても
相手のペースが乱してしまうし


ゆっくり歩いても
どんどん先に行ってしまう


同じスタート位置に立って
よーいどんで始まったとしても
歩幅が合うとは限らない


そこで 二人三脚は どうだろうか
片方の足ずつをしっかりと
赤い糸で結んでしまえば
肩を組んで 一緒に
歩いていける


僕はそう信じている