自己破壊

嫌なことがあったり、自分に不都合なことを知ったりしたとき、自分自身が変われば良い、そして自分が周りを次第に変えていけば良いという気でいた。しかし、自分がどんなに変わろうと思っても、変われないものがあった。

それがだんだん積み重なっていって、自分の容量を越えて、腹の中の奥の方から沸々と煮えたぎる何か(「何」とは表現し難いもの)が生まれ、とうとう耐えきれなくなってしまった。

そのとき、この事実を知ってしまったことに対する行き場のない怒りとどうしようもない自己の管轄にない不変の事実に、感情を支配された僕は、誰に対しても説明ができなかった。