恋は就職活動か 恋人の両親に挨拶に行くのは就職活動か

長い夜

今日も長い夜 ふと思ったここに自分の場所はあるのか 深く沈む夜にひとり目を閉じ静けさの中にトクトク と一つの拍動を感じる 答えは もう 分かっていた昔から 慣れていたすでに知っている 分かっていた はずだった 慣れている と思っていた知っている はず…

自己破壊

嫌なことがあったり、自分に不都合なことを知ったりしたとき、自分自身が変われば良い、そして自分が周りを次第に変えていけば良いという気でいた。しかし、自分がどんなに変わろうと思っても、変われないものがあった。 それがだんだん積み重なっていって、…

メイズランナー

急な懺悔に 取り乱す少しずつ 積み重なったものが少しずつ 積み重なったものに押し潰されたり跳ね除けられたり だからこそ今のうちに 言っておかなければ きっとここからは 僕らは抜け出せないと 今日 悟ったことを でも あなただけなら きっと 出口に 辿り…

宗教を語る

怒りは絶望よりマシ 絶望はどんな他の感情よりも深く 暗いものだから だからやがて壊れてダメになるという 悲壮な感情は普段から人は考えることを自然と拒んでいる しかし絶望を怒りに変えることはそう難しくないように思う 怒りは エネルギーを伴う エネル…

save it

おもむろにノートを買った 名前を 声を 記憶を 忘れないように 僕は ノートを開く 見えていた 景色や表情 抱いていた 自身の想い 確かめ合った 確かな愛 僕は そのひとつひとつを 濡れた指で書いた

歩き方の説明書

足並み揃えて進みましょう みたいな文句があるけどそれって凄く難しいと感じる 先に自分が引っ張っても相手のペースが乱してしまうし ゆっくり歩いてもどんどん先に行ってしまう 同じスタート位置に立ってよーいどんで始まったとしても歩幅が合うとは限らな…

水鳥

追い求めるあまりほら また 今日 一兎を失った 真っ直ぐ見ているつもりでもどこか歪みを視界の端で見つけた気がした途端 そこからヒビが入り軈て 粉々に砕ける 両手で掬った水は手の端や隙間からたちまち溢れて 最後はその姿を消す 立つ鳥は後を濁さないが人…

外側を走る

ごはんを作っているときでも洗濯物を干しているときでもテレビを見ている今も気になってしまう 僕が僕でない瞬間はこういったときだ大好きだからこそたくさん掻き乱される もういっそのことカーブの外側を一生懸命走る軽自動車みたいに振り回されよう今日も …

幼き頃の記憶

帰り道 しとしと降る雨の匂いが昔の水鉄砲で遊んだ子供の頃を思い出させる 傘なんて 必要ない 雨の日に外に出て遊んだ楽しかった写真がブラッシュバックする 今度の休日は晴れるだろうか

水面に映った顔はチーター

大切なのは誰よりも速く獲物に向かって走ること1番じゃなきゃ意味がない誰かのものになる前に 眉唾 ただ己自身を満たすために血走った目でその肉を貪るそう思った僕の顔は気付けばチーターになっていた あの日が色褪せた思い出に変わってしまう前に何度も何…

しるし

突然 恋い焦がれて 思ったことが言えない伝えられない 伝わらないきっとこの迷路は難題謎解きの鍵なんてどこにもない もっとシンプルに考えたいでもこの迷路から 僕は逃げない ひねもす意識するのが 距離感だから外でバレないように引っ張りすぎて切れてしま…

Swing of life

地震で大地が揺れる風で木々が揺れる 声で心が揺れる涙で景色が揺れる 幸せが時間を揺らす 怒りが理性を揺らす悲しみが現実を揺らす後悔が安定を揺らす そんな僕が僕自身を揺らす 光が影を揺らす香りが僕を揺らす契りで胸を揺らす君が僕を揺らす 今度は君の…

横文字小説 冒頭

感情と思考を切り離す日々 くっつくことなど ほとんどない 君に会うまでは

輪郭と実体

じんわり 浮かんでは 消える ふわり 現れては 消える でも脳裏からは 消えない 貴方は 半透明 僕も 半透明 外の世界に溶け込む 僕の 輪郭 休日になると 実体 週末も型に流しこんでくれるかい? 僕自身を

Rain

人生は思うようには上手くいかない 天気が良くなかったりうっかり忘れ物をしてしまったり誤解から言い合いになってしまったり縋る仲間がいなくなったり そういえばいつかもこんな雨だった 痛い 辛い 狭い 怖い それでも 今日も明日も 走って行くそんな人生も…

眠れない夜

苦しくて ひとり吐き出す 弱い心 万物においてトレードオフの関係があるとしたら 他の全てを捨てても欲しいもの 最も望むものが1つ手に入れられるなら 一緒にいたい それだけはきっと 変わらないこと 最期の最期まで 一緒がいい 昨日の地震を経てそう思った …

隠れた気配り

運転するときも怒らない人は 横入りされても 怒らない でも運転中に怒る人も それなりの理由があると思う たとえば バスの運転手さん 道路が混雑してるとき 横の車が進路変更で 前に入られると イライラしてしまうかもしれない でもそれは 前に車が入ること…

免罪符

もし罪というものの大小がなくて 自分自身が過去にした過ちや 過去に残した悔いなどが 露呈するようなことがあったなら 神は自分にどんな罰を下すのだろう また自分の犯した過ちの多さや大きさに 自分自身が耐えられるのだろうか きっと僕は簡単に壊れる 自…